「モンテッソーリ教育」と「おもちゃナビ®」の関連性
マリア・モンテッソーリ肖像

目次

「モンテッソーリ教育」って何だろう? 1

モンテッソーリ教育で使用される具体的な教材とは 2

一般的な「知育玩具」との相違点 3

子どもの発達段階における「敏感期」 4

「敏感期」と「集中現象」の関係 5

モンテッソーリ教育の5つの領域 6

教具を使うときの4つのポイント

モンテッソーリ教育における教具の特徴

おもちゃナビ®が提供するおもちゃと、モンテッソーリ教具の関連性

 

 

おもちゃのサブスク事業をしていると、よく「モンテッソーリ教育」という言葉に出会います。競合他社のサイトを見ても、「モンテッソーリ教育」を謳うサブスクが多くあるのが分かります。それだけ、乳幼児をお持ちのママ、パパはその教育法に関心があるということなのでしょうか? そして、「モンテッソーリ教育」に繋がるようなおもちゃのレンタルを望んでいるということなのでしょうか?

そこで、よく見聞きする「モンテッソーリ教育」とは一体何なのか? ここで詳しく調べてみるとともに、弊社「おもちゃナビ®」は「モンテッソーリ教育」とどのくらいの関連性があるのかについて詳述してみたいと思います。

 

「モンテッソーリ教育」って何だろう?

モンテッソーリ教育は、イタリアの医師であるマリア・モンテッソーリによって開発された教育法です。彼女は20世紀初頭に、障害のある子どもたちに対する教育手法として初めてこのアプローチを試みましたが、後に健常な子どもたちにも拡がりを見せました。

モンテッソーリ教育の基本的な考え方は、子どもたちは自らの環境を通じて学ぶ能力を持っているという信念に基づいていることです。そして、子どもたちが自発的に興味を持ち、好奇心を掻き立てられるような環境を整えることが重視されます

 

モンテッソーリ教育には次のような具体的な特徴があります:

子どもたちは自らの興味や好奇心に基づいて教材や活動を自由に選択でき、その過程で集中力や自己調整能力を養います。教師は子どもたちの興味を尊重し、安心して自分のペースで学べるようにサポートします。教室や環境は子どもたちが学びやすいように構成され、教材は特定の目的や概念を理解しやすくするために用意され、子どもたちが自分で取り出したり片付けたりできるように配置されます。子どもたちは共同作業やプロジェクトを通じて自己表現や自己主張をし、他者との協力やコミュニケーション能力も育成して社会性が促進されます。さらに、自然や環境への尊重も重視され、子どもたちは自然の中で学び、環境保護や持続可能性についても学びます。

 

 

モンテッソーリ教育で使用される具体的な教材とは

モンテッソーリ教育で使われる教材は、教材と玩具の組み合わせ(=教具)と考えられます。つまり、楽しみながら学んでいける道具ということになります。マリア=モンテッソーリは、子どもたちに教具を与えてみて、子どもたちが楽しむかどうかを観察しながら作り上げてていき、子どもたちの成長に合わせて使用順序も決めてきたのです。モンテッソーリ教育では、子どもたちが自ら学びを深めるための様々な教具が使用されますが、以下に代表的な教具を挙げてみましょう。

1.「センサリー教材」は、子どもたちが手で触れた異なる素材や表面の感触によって触覚を発達させるものや、異なる色や色のグラデーションを組み合わせることで視覚的な識別能力を養うものです。

2.「算数教材」では、ビーズを使って数の概念や四則演算を学んあり、異なる高さやサイズの立方体を積み重ねることで数の概念や量の比較を学ぶものです。

3.「言語教材」では、文字を触って感じながら音や形を覚えたり、物の名前や概念を学んだりするためにカード教材が使用されます。

4.「科学教材」では、植物や動物の模型に触れることで生物や植物の特徴や名称を学んだり、地球儀や地図を使ったりして地理的な概念や地域の特徴を学びます。

5.「手作業教材」では、紙やクレヨン、絵の具などを使って自由に絵を描く機会が提供されます。また、はさみや粘土を使って手先の器用さや創造力を養います。

 

 

一般的な「知育玩具」との相違点

では、モンテッソーリの教具と一般的な知育玩具の違いは何なのでしょう。

教育的な目的を持ち、子どもたちの発達や学習を促進するために設計されているのはどちらも同じなのですが、モンテッソーリの教具は、子どもたちが自らの興味や好奇心を追求し、自己で学ぶことをサポートするために配慮されています

また、モンテッソーリの教具が、教師や保護者が子どもたちの自発的な学びをサポートするように配慮されるのに対して、知育玩具は指導者の介入は必要ありません。子どもたちは自分の好みや興味に基づいて遊び楽しむのです。

知育玩具は、もちろん子どもたちの知的能力を育むことを目的としており、そこに楽しさも考慮されていることでしょう。しかしそれだけなのです。モンテッソーリ教具は、子どもの成長過程との対応が練り上げられているので、使う順序があります。また、何の能力を伸ばすかが明確になっているので、余計な機能は付いていません。子どもの成長に特化したツールと言えます。

モンテッソーリの教具は自然素材や耐久性のある素材が一般的に使われますが、知育玩具は材質や耐久性にはバラつきがあり、一部の知育玩具はプラスチックなどの安価な素材で作られていて耐久性が低い場合があります。さらに、モンテッソーリの教具が価格が高めであるのに対し、知育玩具は様々な価格帯や種類があり、一般的には比較的手頃な価格で購入することができます。このように、モンテッソーリの教具と知育玩具は、本来の目的や使用方法が異なっているのです。

 

 

子どもの発達段階における「敏感期」

モンテッソーリ教育では、子どもたちの発達段階を「敏感期」として9つに分類しています。そして、それぞれの時期に適切な教育的アプローチを提供することが重視されています。

「敏感期」というのは、子どもたちが何かに強く興味を持ち、集中して同じことを繰り返す一定の期間のことです。「敏感期」というのは生物学の用語です。生物学での敏感期は、生物がある特定の機能を成長させるために「特別な感受性が働く」期間のことです。マリア・モンテッソーリは、生物に敏感期があるように赤ちゃんにも敏感期があることを説いたのです。モンテッソーリ教育では、これらの敏感期に基づいて、子どもたちが興味を持つテーマや能力を理解し、その時期に適切な刺激を提供することが重視されます。では、それぞれの特徴を説明していきましょう。

 

<運動の敏感期:生活に必要な運動能力を獲得する期間> 

-6か月から4歳半くらい-

自分の意思で動かせる身体を作る時期です。全身を使う運動から、微細に手指を思い通りに動かせたことに喜びを感じる期間。6か月から始まる運動の敏感期、初めは3本の指(親指、人差し指、中指)をしっかり使う遊びやおもちゃを与えましょう。3本の指は脳と考えて刺激をたくさん与えてください。そこから五感のベース能力が高まります。それから動けるようになれば思う存分に体を使わせてください。危険なこと以外は極力見守る精神で遊ぶことをお勧めします。

 

<言語の敏感期:言語を吸収する期間>

 -胎内7か月~5歳半くらい-

生まれる前のお腹の中から始まっています。お腹の中で声を聴きながら育ち、3歳になるまでに母国語の基本をほぼ習得します。聞くこと・話すことが楽しくてしょうがない期間。胎内から始まるいちばん長い敏感期です。家庭でいっぱいおしゃべりしましょう。何でも説明してあげましょう。分からないかもなんてことは気にしなくていいです。絵本の読み聞かせは言語習得に効果抜群。いろいろな言葉をインプットしましょう。0歳~2歳までの積み重ねが3歳以降に爆発します。

 

<秩序の敏感期:順番、場所、習慣などに強くこだわる期間>

-6か月~4歳-

赤ちゃんは生まれてから世の中の仕組みを秩序立てて理解していきます。そのため、秩序が乱れると不機嫌になることやイヤイヤが炸裂します。いつもの場所、順番、習慣、自分がしたいなどをとても大切にし、いつもの登園路、おもちゃの場所、洋服を脱ぐ順番、洋服を着る順番は大人が思っている以上に大切にしています。そのため、これが乱れるとイヤイヤが爆発します。この秩序をある程度、守ってあげるとイヤイヤも軽減されます。難しいですが意識してあげましょう。

 

<小さいものの敏感期:小さいものを見て喜び感動する期間>

 -1歳~3歳-

赤ちゃんは生まれてすぐに焦点を合わせる視覚が働きます。小さいものに焦点が合わせられ見えた時や、発見できたときに喜びが生まれる期間ですが、短く早期に終わります。小さいものの発見や小さいものに執着します。遊びの中で小さな発見や、小さい虫、小さな作業などを意識することで小さいものをみて喜び感動します。大切にしてあげましょう。

 

<感覚の敏感期:五感が洗練される期間>

  -0歳~6歳-

感覚の敏感期は生まれてから始まり、言語の敏感期同様に期間が長いです。生まれてから3歳前後までは五感で感覚器官を発達させていきます。そして3歳前後で感覚器官を利用して分類や整理を始める期間となります。とにかく五感を刺激することで脳の感覚器官が発達し、賢い子に育つ脳のベースが作られます。五感で感じていることは全て見守ることを意識してください。水をずっと触る、紙を破るなど感覚を使って感じていることは脳の感覚器官が発達していると考えましょう。

 

<書くことの敏感期:書くことが楽しい期間>

 -3歳~5歳半くらい-

手指を動かしたいという運動の敏感期と重なり、目で見ながら書いてみたいという強い衝動が出てくる期間です。絵を描く、親に絵を描いてほしいなどは書くことの敏感期の始まりです。いっしょに書くことの楽しさを育むことで、さらに書くことに繋がっていきます。

 

<読むことの敏感期:読むことが楽しい期間>

 -4歳~5歳半くらい-

身近にある文字を読んでみたくてしょうがない期間。自分の名前や動物、昆虫など文字も見せながら無意識のうちにインプットすることも良いと思います。4歳ぐらいの敏感期のうちに文字の吸収力を高めましょう。

 

<数の敏感期:数えたいが楽しい期間>

 -3歳~6歳-

量が多い、少ないことに敏感で、数字を読みたい数字を数えたくてしょうがない期間。お風呂や遊びのなかで数を数える場面を作っておくと意識が高まってきます。

 

<文化や礼儀の敏感期:社会性が芽生え文化や礼儀を理解する期間>

 -4歳半~-

あいさつや、行事などに興味を持ち、大人を真似てみたい期間です。4歳半ぐらいからとされていますが、1,2歳ぐらいから挨拶はできます。親の真似から入りますので、ママやパパの普段の行いに影響を受けます。

 

 

「敏感期」と「集中現象」の関係

モンテッソーリ教育の敏感期を理解してから次に考えることは集中現象です。マリア・モンテッソーリは言っています。「子どもは全てのことができるように生まれてくるのです。もしできないことがあるとすれば物理的に不可能な環境にあるか、どうすればいいかやり方がわからないだけです」。

このマリア・モンテッソーリの言葉からわかることは、

物理的に可能な環境を整える。

適切なタイミングで適切なやり方を教えてあげる。

この2つが整えば赤ちゃんは全てのことができると言っているのです。そしてこの2つが整ったときに起こる現象があります。それが「集中現象」です。集中現象とは、適切な環境にあるとき子供が特定の行動を何度も繰り返すことを言います。例えば集中現象になると、お絵描きをずっとしたり、ティッシュペーパーをずっと抜き取ったり、絵本をずっと読んだりなど集中して物事に取り組むことですね。この集中現象が生まれると素晴らしいサイクルとなり成長するのです。モンテッソーリ教育はこの集中現象を利用して子供の成長を高めています。子供を良く観察し何の敏感期なのか見極め、適切な環境を用意する。そして集中現象を起こさせ見守ることで成長するということです。

 

 

モンテッソーリ教育の5つの領域

モンテッソーリ教育には5つの領域(日常生活の練習、感覚教育、言語教育、数教育、文化活動)があり、それらは独立したものではなく互いに深い関係をもっています。 まず、日常生活の練習が土台にあるのですが、他の教育を経るための基礎、根っこになっています。次に感覚教育で五感を成長させていくのですが、五感は数や言語、文化の教育を受けるためには必要不可欠ですから、幹となります。言語や算数の教育を受けながら、高度な理解を必要とする文化の教育にたどり着くわけです。感覚→言語→数→文化と、おおむね敏感期の順番に5つの教育を受けるようになっています。

これらの活動には、独特の教具、教材があり、子どもの心身の欲求、発達段階に対応できるような特性・特質を持ち合わせています。では、その5つの領域を詳しく見てみましょう。それぞれの分野ごとにどのような教具が使われるのかご紹介します。

 

日常生活の練習

モンテッソーリ教育における「日常生活の練習」は、子どもたちが日常生活で必要なスキルや独立性を身につけるための重要な部分です。以下に、日常生活の練習を支援するために使われる代表的な教具や材料をいくつか挙げてみます。

着脱教具(Dressing Frames): 着脱教具は、子どもたちが衣服を着脱する練習をするための教具です。ボタンをかけたり、ファスナーを開け閉めしたり、靴紐を結んだりする練習ができるように設計されています。指先を使う練習にもなって、次の感覚教育や言語教育(書く)の準備になります。

食事準備教具(Food Preparation Materials):食事の準備や調理をするための教材が含まれます。例えば、果物や野菜を切るための包丁やカッティングボード、計量カップ、スプーン、フォークなどがあります。

清掃教具(Cleaning Materials):掃除や片付けをするための教具が含まれます。小さなほうきやちり取り、拭き掃除用のスポンジや布、モップなどが使われます。

テーブルのマナー教具(Table Manners Materials):食事のマナーやテーブルセッティングの練習をするための教材があります。食器やグラスの取り扱いや、ナイフとフォークの使い方などを学ぶことができます。

衣服の折りたたみ教具(Folding Materials):衣服や布地を折りたたむ練習をするための教具です。シャツやタオル、布ナプキンなどをきれいに折りたたむ方法を学ぶことができます。

これらの教具は、子どもたちが自分の身の回りのことを行う際に必要なスキルや独立性を養うのに役立ちます。また、自己選択や自己補正の原則に基づいて、子どもたちが自らのペースで学び、成長することを促進します。

 

感覚教育の教具

モンテッソーリ教育における感覚教育の教具は、子どもたちの感覚経験を促進し、彼らが周囲の世界をより深く理解するのに役立ちます。以下に、感覚教育の教具のいくつかの例を挙げてみます。

タッチボックス(Touch Boxes):タッチボックスには、異なる素材や表面の感触が封入されています。子どもたちは手で触れ、それぞれの感触を探求することで触覚を発達させます。

色つなぎボード(Color Tablets):色つなぎボードには、異なる色や色のグラデーションが含まれています。子どもたちは色の違いや配色を比較し、視覚的な識別能力を発達させます。

音箱(Sound Boxes):音箱には、異なる音の源が封入されています。子どもたちは音を聞き分け、音の違いや特性を理解するための訓練を受けます。

香箱(Smelling Bottles):香箱には、さまざまな香りや匂いが封入されています。子どもたちは香りを嗅ぎ、それぞれの香りを識別し、感覚的な経験を豊かにします。

味覚テイスティングセット(Tasting Set):味覚テイスティングセットには、異なる味や食材が含まれています。子どもたちは味覚を刺激し、食材の違いや味の特徴を探求します。

これらの感覚教育の教具は、子どもたちが自主的に触れ、探索することで感覚経験を豊かにし、知覚能力を発達させるのに役立ちます。

 

言語教育の教具

モンテッソーリ教育における言語教育の教具は、子どもたちの言語能力を促進し、読み書きやコミュニケーションのスキルを発展させるために使用されます。以下に、そのような教具の一部を挙げてみます。

言語サンドペーパー(Sandpaper Letters):言語サンドペーパーには、触覚的な感触を持つ文字が描かれています。子どもたちは指で文字をなぞり、音や形を覚えることで文字の認識や書記能力を発展させます。

言語ボックス(Language Objects):言語ボックスには、物体や図版、写真などが含まれています。子どもたちはそれぞれの物体や図版に関連する単語を学び、言葉と物体の関連性を理解します。

絵カード(Picture Cards):絵カードには、様々な物体や動物、風景などが描かれています。子どもたちは絵を見ながら単語を学び、視覚的な情報と言語情報を結び付けます。

言語箱(Language Objects Box):言語箱には、言語ボックスと同様に、物体や図版が含まれていますが、これらの教材は特定のテーマやカテゴリーに関連してグループ化されています。子どもたちはテーマに基づいて単語を学び、関連性を理解します。

読書コーナー(Reading Corner):読書コーナーには、子どもたちが自発的に読書を楽しむための本が提供されます。絵本や物語があり、子どもたちは読解能力を向上させ、興味を持ったテーマやストーリーに没頭します。

これらの言語教育の教具は、子どもたちが自らのペースで学び、言語能力を発展させるのに役立ちます。感覚的な経験や視覚的な情報を組み合わせることで、言語の理解や表現力が促進されます。

 

算数教育の教具

モンテッソーリ教育における算数教育の教具は、子どもたちが数の概念や数学的な操作を視覚的かつ実践的に理解するのに役立ちます。以下に、そのような教具の一部を挙げてみます。

数字カード(Number Cards):数字カードには、1から10までの数字が描かれています。子どもたちは数字を見ながら数の概念を学び、数の大小や数の量を比較する練習をします。

ビーズステア(Bead Stair):ビーズステアは、1から10までの数を表すビーズがついたステア状の教具です。子どもたちはビーズを数えたり、数のパターンを視覚的に理解したりすることができます。

ベーステンボード(Base Ten Materials):ベーステンボードには、1の単位、10の十の位、100の百の位を表すブロックが含まれています。子どもたちはブロックを使って数を表現し、数の概念を深めます。

算数ボード(Number Rods):算数ボードには、1から10までの数を表す棒が含まれています。子どもたちは棒を並べたり比較したりすることで、数の大小や数列の概念を学びます。

数のゲーム(Math Games):数のゲームには、足し算や引き算、掛け算や割り算など、数学的な操作を学ぶためのゲームが含まれています。これらのゲームは、子どもたちが楽しみながら数学的なスキルを発展させるのに役立ちます。

これらの算数教育の教具は、子どもたちが数の概念や数学的な操作を実践的に理解し、数学的な思考力を発展させるのに役立ちます。視覚的な情報や実践的な経験を通じて、子どもたちは数学的な概念を把握しやすくなります。

 

文化教育の教具

モンテッソーリ教育における文化教育の教具は、子どもたちが世界の文化や地理、科学、歴史などに関する理解を深めるために使用されます。以下に、そのような教具の一部を挙げてみます。

地球儀(Globes):地球儀は、地球の形や地理的な特徴、国々や大陸の配置などを学ぶのに役立ちます。子どもたちは地球儀を回し、地理的な概念を視覚的に理解します。

国旗(Flags):国旗は、異なる国や地域の識別や文化を学ぶのに役立ちます。子どもたちは国旗を見て国名や地域の特徴を覚え、国際的な意識を養います。

文化的な衣装や衣類(Cultural Costumes and Clothing):異なる文化や民族の伝統的な衣装や衣類を通じて、子どもたちは文化的な多様性や個々の文化の特徴を学びます。

動物や植物の図版(Botany and Zoology Cards):動物や植物の図版は、子どもたちが動物や植物の種類や特徴、生息地や生態系を学ぶのに役立ちます。視覚的な情報を通じて、科学的な知識が促進されます。

歴史的なマテリアル(Historical Materials):歴史的なマテリアルには、歴史的な出来事や人物、文化的な遺産などを学ぶための図版や模型が含まれています。子どもたちは歴史の流れや文化の変遷を理解し、過去の出来事について学びます。

これらの文化教育の教具は、子どもたちが世界の多様性や複雑さを理解し、他者や他文化を尊重する態度を育むのに役立ちます。視覚的な情報や実践的な経験を通じて、子どもたちは世界の様々な側面に興味を持ち、学びを深めることができます。

 

 

教具を使うときの4つのポイント

一つめは、子どもたちが集中して取り組める環境を整えることです。整理されたスペース、子どもサイズの椅子や机、子どもの動作を考えた配置など、親が整えてあげましょう。次に、

子どもたちの自発的な取り組みを大切にするため、どの教具を使いたいかは子どもに選ばせてあげましょう。その方が楽しめるし集中できます。結果として学びも速くなります。次に大事なことは、初めて使う教具は子どもたちにとっては使い方がわからないものです。ですから、ママ・パパがお手本を示してあげましょう。分かりやすいように、ゆっくりとした動作で、子どもたちが集中できるように説明と動作は別々に示してあげましょう。最後は、

子どもたちがどんな様子で教具を使っているのか、しっかり観察することです。観察することで改善点が見つかります。集中していればひたすら見守ればいいのです。

 

 

モンテッソーリ教育における教具の特徴

モンテッソーリ教具には典型的な特徴があります。おもちゃを選ぶときの参考となる特徴です。子どもたちは自らの行動や学びに対して自己補正(Self-Correction)を行います。間違った使いかたをすると、それが明らかになるように設計されています。子どもたちは自らの間違いを発見し、修正することで学びを深めます。また、子どもたちが長時間の集中力を発揮できるよう、子どもたちの興味を引きつけるような工夫がされます。

本物の素材であることは、モンテッソーリ教具の最大の特徴と言っても過言ではありません。本物の素材、つまり、木や石を模したプラスチックではダメなんです。あくまで、本物の木や石、金属といった素材であることが求められています。子どもがのちのち日常生活をスムーズにおくれるように、質感や重さ、切れ味などに慣れておく必要があります。また、子どもから見た世界はすべてのものが大きくて扱いづらいので、子どもの身長や手の大きさを考えてあります。そして、子どもがハマることで教具を繰り返し使い、反復動作で学習していきます。

 

 

おもちゃナビ®が提供するおもちゃと、モンテッソーリ教具の関連性

子どもがハマると言っても、実際に使ってみないと分からないということがしばし起こります。そんなときには、おもちゃのレンタル・サブスクを利用してみるのが良いのではないでしょうか。おもちゃナビ®のサブスクで提供されるおもちゃは、モンテッソーリ教具と極めて共通性の高い内容となっています。

例えば、モンテッソーリ教具にある『ピンクタワー』は、大きさの違う10個のブロックを積み上げる教具ですが、おもちゃナビ®にはフランス・ジェコ社の『10ベビーブロックス』というおもちゃがあり、このおもちゃはフランスの気鋭のデザイナーやイラストレーターが作品を寄せているという特色があります。大きさの感覚を視覚で培います。また10個という数もポイントで10進法を学ぶ準備にも繋がります。同じくモンテッソーリ教具にある『円柱さし』は、大きさの異なる10個の円柱を専用の穴にはめていくものですが、おもちゃナビ®で扱うヴァルター社の『イン&オン』は、大きさや色の違う円柱を専用の穴にはめていきます。またグリムス社の『レインボーフレンズ』も所定の穴にソーティングする遊びです。『色板』は色彩感覚を養う教具で、色そのものを覚えたりグラデーションに沿って並べたりして微妙な色の違いを見分けられるように学んでいくものですが、おもちゃナビ®の『にじドミノ』も同じような効果が得られるとともに、木製玩具の良さとカラフルさが光ります。モンテッソーリ教具の『数棒』は、同じ長さの短い棒をつなげていき、大きな数をつくるものです。おもちゃナビ®で扱うアドヴァン社の『スリットボックス』は、ひもに円盤を通しながら数の概念を養います。『数合わせパズル』は、数字が描かれた板とドッツが描かれた板を比べて同じ数どうしを合わせていくものですが、こちらはまさにそのもののおもちゃ『モンテッソーリ数合わせパズル』を扱っています。

おもちゃは子どもの発達段階や年齢に適したものでなければなりません。子どもたちが興味を持ち、適切な挑戦を提供するものを選びましょう。教具は、特定の教育的な目標やコンセプトを補強するために選ばれるべきです。教具が子どもたちの学びや成長を促進するのにどのように役立つかを考えましょう。さらに、教具は耐久性があり、安全基準を満たしている必要があります。子どもたちが自由に探求し、活動する中で、安全性が確保されていることを確認しましょう。

おもちゃは、子どもたちが自らの行動や学びを自己補正し、自己教育することを助ける設計になっているべきです。間違いを発見し、自ら修正する機会を提供するものが理想的です。

そして、おもちゃは子どもたちの興味を引きつけ、探求心や創造性を促すデザインであることが重要です。色彩や形状、テクスチャーなどが子どもたちの好奇心を刺激するかどうかを考慮しましょう。最後に、子どもたちが自らの興味や能力に合わせて選択できるように、多様なおもちゃを与えましょう。さまざまなテーマや活動をカバーする教具のバリエーションを用意することが重要です。

こうしたポイントを考慮して、おもちゃを選ぶことで、モンテッソーリ教育の理念に基づいた効果的な学習環境を構築することができるのですが、数多くのおもちゃを与えることも、お子さまの興味に沿ったおもちゃを見つけることも、時間的にも経済的にもなかなか難しい点が多くあります。そうした点に鑑みて、おもちゃのサブスクの利用を考えてみましょう。そして、よりモンテッソーリ教育に共通性があるおもちゃナビ®こそを選択して活用してみてはいかがかと思います。

 

弊社のおもちゃのサブスクのプランはこちら

https://toys-navigation.com/plan/