ハンドパペットは、手袋のように片手で操作できる人形のこと。親子の間に立って、ときにクッションのような存在になって親子の間を円滑に潤してくれます。親子で直接、言い聞かせると衝突するようなときにも、第三者のようになって、柔和に語りかけることができます。

そんなハンドパペットの遊び方（扱い方）を考えてみましょう。まずは、子どもたちを脅かすことがないように大声で迫ったり怖そうな仕草をしないことが大切です。そのためにも、ハンドパペットはできるだけ低い位置でゆっくり動かしましょう。また、しつけの道具にしないことも大切なことで、常にその子、その子に寄り添っているんだよということが伝わるようにしましょう。そして、これはぬいぐるみなどすべての人形に共通のことですが、遊んでいないときには必ず、ソファーやいすやベッドに座らせてあげたり寝かせてあげたりしてあげましょう。こうしたことを心がけるだけで、ハンドパペットは子どもたちと特別な友だちになります。

では、どんなハンドパペットが選ばれるのか考えてみましょう。まず、ハンドパペットの手の先まで指を入れることができて、手でモノを持つことができるものが良いでしょう。また、ハンドパペットの表情も重要な要素になります。ハンドパペットが子どもの顔と正対したとき、お互いの目が合うことが大切です。また、あまり笑顔のハンドパペットは避けましょう。子どもたちが悲しい気持ちでいるときや悔しい気持ちのときにも寄り添えるようにするためです。

写真のハンドパペットは、自由学園生活工芸研究所で作られている『オーガニック ハンドパペット』で、写真の左から、くま、白うさぎ、野うさぎです。すべて、しっかり中まで指を入れられてモノを持つことができます。また、どの動物も、きちんとお互いの顔を見つめ合うことができそうです。さらに、決して笑い顔にはなっていません。

弊社のおもちゃのサブスクにも『オーガニック ハンドパペット』は含まれています。子どもたちの気持ちに寄り添うおもちゃをお届けしていきたいと思って活動しています。