おもちゃについて語ろう
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すべてのおもちゃ(玩具)は、子どもたちの成長に、どんな形であれ寄与しうるというのが私の気持ちです。

 

おもちゃ(玩具)が子どもの成長にどのように寄与するか、一例を挙げてみましょう。

・ 「こうすると、こうなる」の推測や因果関係の構築。

・ 手や指の巧緻性の向上。

・ 完成させることによる達成感や自己肯定感の醸成。

・ 色や形などの優れたデザインに出会い、その感覚を高める。

 

すべての玩具は万能であり、子どもの成長を阻害する玩具は存在しないと思っています。それでも「良いおもちゃ」を敢えて定義するなら、それは、子どもの発達を正しくサポートする機能を持っていて、子どもの潜在的な可能性をじょうずに引き出す機能を持ったおもちゃ(玩具)と言えないでしょうか。

 

私は、20年以上にわたって玩具の開発や販売に携わってきました。また、ハンディキャップを持った子どもや大人が、玩具を使って遊ぶ現場(おもちゃ図書館)に触れたり、高齢者と玩具に関する研究(玩具福祉学会、現・玩具福祉研究会)に関わったりしてきました。その経験から、世界中のロングセラー玩具、埋もれている素晴らしい玩具を掘り起こして、「こんな玩具もありますよ、こんな玩具を使ってみるのはどうでしょう」と、ご紹介していこうと思います。